2016年01月03日

2016年 今年もチャレンジしましょう

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2016年 新年あけましておめでとうございます。

本年の干支は、丙申(ひのえさる)。万物が伸長し、草木が結実する意を示す年。

一年一年を重ねながら心新に思うことは、佐藤一斎の言葉、
 「幼にして学べば壮にしてなすことあり、壮にして学べば老いて老いず、老にして学べば死して朽ちず」 

常に学びを忘れず、本年は、日本・世界の状況を技術的側面から更に観察して行きたいと考えています。
さて、昨年のチャレンジはロボット分野への進出でした。これは他のブログに「新年の挨拶」としてアップしました。

ロボット分野はこれから更に伸びる領域として当分注目して行くことになりますが、ロボットに限らず今後の注目点は、AI、FinTech、IoT、シェアリングエコノミー、VR、SaaS、マーケティングオートメーション、そして、ドローン 等があります。

本年は以上のような分野に注目して行きたいと考えています。

以下は TechCrunch で昨年の大晦日に紹介された「壁をよじ登り天井を這うロボット」の YouTube ビデオです。元記事は「ここ」



まあ、開発したのがあの Disney ディズニー・リサーチですので、あくまでも娯楽の範疇にあるもののように見えますが、アイデアそのものはある意味シンプルで非常に面白いものですね。まさしく「忍者ロボット」のように動きます。仕掛け自体は簡単ですが実際に動作できるところまで突き詰めたのは大したものだと思います。

こうしたアイデアを現実化出来るということが、アメリカの一つの優位性でもありますね。日本企業では「では、それが何の役に立つのか?」という疑問を投げかけられて開発費が集まらず計画段階で没になる可能性が高いでしょう。最初は遊びでも、続けて行くうちに実用化できる用途が見つかるということも良くある話ですから、何時までもこうしたチャレンジが出来ることは素晴らしいことだと思います。

次は、もう少し現実的なロボットになる可能性がある例です。
以下の画像をクリックするとビデオページへ飛びます。

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これは、Palo Alto にある Knightscope が開発しているセキュリティロボットです。
Knightscope については、http://www.knightscope.com/about.html を参照してください。

最近公開された最新のスターウォーズを見ているようですが、現実のロボットが人の集まる場所で不審者をチェックするというこのアイデアは実用的です。と言ってもこのロボットが不審者と闘う訳ではなく、不審者と思われる情報をを通報するということですね。

このロボットのミソは、360度カメラ、声などを拾うマイク、コミュニケーションを行う AI 機構、などですが、最終的には収集したデータをネットワーク側(クラウド)で分析するデーターベース処理の実用化を狙っているということでしょう。

最近の犯罪捜査には常にセキューリティーカメラの映像が出てきますが、それらを単なる画像情報として活用するのではなく、人間の行動パターン(動き、声、騒音、回りの反応音、爆発音・・等々)と結び付けた動的なプロファイリング技術を確立して行こうという真の目的が裏に潜んでいるのでしょう。最終的には犯罪捜査から戦場での敵の行動分析などに発展すると予想しています。その意味では、目の前にあるユニークな形状のロボットそのものは飾りのような位置付けでしょうね。

世界中でテロの危険性が高まっている今日では、こうしたロボットがあちこちで治安の監視をするという時代になって行くのかも知れませんね。それは良いことか・・・はたまた、悪いことか・・・・。

ということで、本年もよろしくお願いします。
 
 

posted by monoya_kihara at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月04日

2015年 年賀

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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


今年は何かと忙しい年になりそうです。さて、アメリカには CAD/CAM、PDM、Simulation、CNC、その他沢山の業界誌があります。もちろん日本にも同様の業界誌(特に新聞)がありますが、アメリカで流通している情報量は Web も含めると極めて大量です。そうした中に MMT: Modern Machine Shop というマシーニング専用のマガジンがあります。今回はその MMT からの情報を少し紹介しておきます。

MMT に 2015年の年頭企画として 2014年にもっとも注目された記事 10選が載っていました。
今回はその中から幾つかをピックアップしておきます。

10. Video: Linear Motor Machine Milling Small Pins
10位: リニアモーターを使用して非常に小径のピンをマシニングするビデオ


以下のビデオを見れば分かりますが、移動軸にボールスクリューを使用しないリニアモーター駆動のためバックラッシュ等がなく、非常に微小な動きを制御してピンを切り出しています。なかなか興味深いビデオですね。



7. Video: 3D Printing with Carbon Fiber
7位: カーボンファイバー 3D プリンター


これはもう既に日本でも注目されている(はず?)の カーボンファイバーで生成できる 3D プリンター Mark One のビデオです。私の他のブログでも以前に紹介していますが、既に実用化され販売開始されています。カーボンファイバーだけでなく、他の材料との組み合わせも可能です。2年前の SolidWorks World で初めて紹介され、最近では昨年12月の Autodesk University でも展示していました。

このビデオに登場する Jon Hirschtick は SolidWorks の創業メンバーの一人として有名ですね。米国での販売価格は 5000ドルで今後の期待も大きな 3D プリンターです。



6. Two Heads Better Than One in New Hybrid Additive/Subtractive Machine
6位: ハイブリッド型 アディティブ + サブトラクティブ マシン


早い話、切削と 3D プリンターを組み合わせたハイブリッドマシンの紹介です。昨年11月の JIMTOF で Mazak が初めて展示したハイブリッドマシンが非常に注目されていることが分かります。ここで紹介されているマシンは Mazak Integrex i-400AM です。

このハイブリッドの特徴は、異なる金属を組み合わせて溶接できるということで、アルミの部材をマシーニングしてべースを作った後に、他の超硬材をピンポイントに溶接(3D プリント)して、硬度が必要な部分を補強するというような使い方もできるということですね。

ハイブリッド化されてくると、それに対応するソフトウエア CAM も必要になって来ますから、また新しい開発競争が生まれます。
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4. Video: 3D Printing of Injection Molds at Whale
4位:Whale という会社で行われている 3D プリンターによるインジェクションモールドの事例


ビデオを注意して見ると分かりますが、通常のインジェクションモールドの工程で、3D プリンターで出力した型(プラスティック製の型)を使っているという事例です。

インジェクションモールドマシンは従来と同じですが、カッティングした金型では無く、3D プリンター出力した型が使われているところがミソになっています。プラスティックの型でプラスティックをインジェクションしているということですね。

これがこのビデオのように実用化できるのであれば、プラスティック生成の方式に新しい幅が生まれ、応用範囲が広がります。使用されている 3D プリンターは Stratasys のマシンですね。これは将来の何かを予感させるビデオです。



1. Video: Miniature Jet Engine Made Through Additive Manufacturing
1位: 3D プリンターで出力し組み合わせて構成した小型ジェットエンジン


ちょっとビデオの質が悪いですが(元のビデオがブログに埋め込めない方式だったので、私が別途録画したため)、GE の David Bartosik というエンジニアが 3D プリンターで出力した金属モデルをつかって小型エンジンを組み立て、燃焼実験を行っているビデオです。

ジェットエンジンの作成には非常に複雑な形状が求められますが、通常では使用しないような高温に耐えられる金属材料を求める形状に加工することは困難です。普通は大きな同時5軸マシンを駆使して加工する必要があるでしょう。しかし、3D プリンターでレイヤー毎に出力することで、複雑な形状も無理なく生成できることが一つのポイントです。

また、仕上げ加工までを 3D プリンター作業に含めるのではなく、ビデオでは 3D プリンターで出力したモデルに対して部分的に仕上げ加工を行っています。必要な材料を必要な量だけ使用して形状を作り、必要な部分のみを仕上げ加工することで目的の用途が満たせるのであれば、時間と材料コストの節約にもなりますね。

実際の燃焼テストでは 33000 回転までジェットエンジンを回しています。このような方式でエンジンの開発が行えるならば、それこそ「ラピッドプロトタイピング」が実現していると言えますね。形状や機能の試行錯誤が必要なこうした開発現場で、アディティブとサブトラクティブの組み合わせによって新しい開発が進んでいくということですね。



以上、昨年(2014年)に注目された内容をいくつか紹介しました。

加工や生成技術、そしてアディティブという新しい方式が実用化されていることが分かります。新しい方式には新しいソフトウエアが必要になります。ついに(漸く)また新しいビジネスが現実に動き出したといえる 2015年ですね。

これまで加工の世界(CAD/CAM)も含めて)は大きな変化がありませんでした。少なくともこの 20年は大きな変化は無かったと言えます。これまでは市場が固定化され、一つのパイを皆で分け合っていただけでしたが、こうして新しい加工・生成法が入ってくると市場そのものが変化します。変化するところにはビジネスが生まれますので、またビジネスチャンスがやって来ると言えるでしょう。

ということで 2015年に期待を込めて、本年もよろしくお願いします。
 

  
posted by monoya_kihara at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ものづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

予約が 100万ドルを超えた Navdy --- 欲しいね!

これは今すぐにでも欲しいアイテムですね。
何はともあれ、ビデオを見てください。
英語が分からなくても見れば分かりますよね。



最近はスマートフォンをブルートゥースで繋いで車を運転することが多くなりましたが、それだけではまだまだ危険だと感じることが沢山あります。

しかし、この Navdy ならば、音声とジェスチャーでコントロールし、かつ、ヘッドアップディスプレイ(日本で言うフロントガラスに投影)してくれるため、前方から目を離すことがなく安全にコミュニケーションが出来るということです。
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普及すれば同じようなデバイスや、更に便利なアプリケーションなども増えてくるかも知れませんね。

生活する様々な場所、機器、道具、電化製品・・・、どれも新しいテクノロジーで繋がる世界がやって来ていることは嬉しいことです。これに合わせて私の生活も便利になれば・・・ソフト開発してひと儲け出来れば・・・うーん、大儲けできれば・・・嬉しいですね。
  
posted by monoya_kihara at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする