2012年03月23日

世界最速の極小 3Dプリンターは未来を語るか・・

ご存じのように(まあ、知らない人は知りませんが・・)私は 3Dプリンターに以前から注目してきました。元々は試作の世界(Rapid Prototyping)から始まったのですが、最近では最終製品の作成までにその応用範囲は広がっています。

以下の図は世界最速の極小 3D プリンターといわれるもので制作したレーシングカーです。Wired の記事はここをクリックしてください

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全長が 285マイクロメートルということですから、目でその詳細を見ることは難しいですね。特に老眼が入り始めた者には極めて困難な大きさです。

注目点はその大きさではなく、100層の樹脂で構成されているものを 4分で制作できるというスピードですね。

以下は、そのレーシングカーが出来上がるまでの動画です。



確かにレーシングカーが出来上がる様子がわかります。Wired の記事にもありますが、こうしたマイクロの世界はこれから更に注目される分野です。特に医学領域での活用が期待されています。

次の図は、1年前に世界最小サイズと言われた 3D プリンターです。

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その大きさは写真から想像してください。大きさもさることながら、プロトタイプの価格が約 $1700 ということでしたので、これは 3D プリンターが段々と手の届く範囲にやってくるぞと思わせてくれる情報でした。


次のビデオは、オープンソース 3D プリンターと言われる MakerBot の Bre Pettis の語る世界です。



英語で喋られても何を言っているか分らん! という人は以下のビデオで MakerBot の動きを見てください。これでなんとなく分ってもらえると思います。



以下は、 MakerBot をアニメチックに紹介してくれるビデオはです。



現在 MakerBot は $1099 で売られているようですね。

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こうした 3D プリンターを使うには元になるモデル(設計モデル)が必要です。もちろん一般的な 3D CAD を使用すれば良いのですが、専門のエンジニアでもない一般人が CAD システムなどを購入出来るはずもないし、そういった知識も持ち合わせていないでしょう。

でも、楽しそうな 3D プリンターを使いたいという方のために、Tinkercad というものがあります。Tinkercad は、3Dプリンティング(立体印刷)の CAD を Web から一般大衆向けに提供する目的で開発されています。

ユーザはブラウザの上でほんの数分作業をするだけで、プリントできる 3D のオブジェクトを作れるようです。

Tinkercad は無料で、ユーザにはデザインをクリエイティブコモンズのライセンスで共有するよう奨励しています。早い話、作成された 3D オブジェクトはこうした技術の発展のために皆で共有しましょう・・ということですね。

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そして、ついに・・500ドルの 3Dプリンタが登場しました。

500ドルといっても実際は、$549 のようですが、まあこの価格になると我が家に 1台立体印刷マシーンがあっても良いと思えますね。

以下はその Printrbot のビデオです。

Printrbot Calibration Test Prints pt05 from Printr Bot on Vimeo.



Printrbot というのは RepRap をベースにしたものです。
RepRap とは、プラスチックの物体を作成することができるフリー(自由)なデスクトップ 3Dプリンタ です。




ここまでくると立体印刷マシーンも更に身近になってきました。プラスチックが利用できるものならば自分で作成し活用することができます。昔の「お絵かき」がこれからは「立体モデルでの 3D プリンティング」になるともっと創造的なアイデアが現実化されそうです。




posted by monoya_kihara at 02:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ものづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

もうしばらくすると、PC の終焉を見る日がくるかも知れない?

iPhone に代表されるようなスマートフォーン、iPad のようなタブレット・デバイス、Kindle Fire のような読書リーダーを兼ねたパーソナル端末・・・、と PC の時代を超えて行く製品で溢れだした今日この頃ですね。PC が直ぐに無くなることはないにしても今後の PC の使われ方はどうなっていくのでしょうか?

以下の図は年代別の各機器の出荷状況を表しています。1970年代から80年代にかけては「懐かしい」機器の名前が記載されていますが、1990年代より PC の全盛期が続いてきたことが分かります。そして最近(2007年以降)では、iPhone, iPad, Android 端末が極めて急速に普及してきたことが分かりますね。

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グラフの傾き(変化)を見れば勢いが分かります。これから見ると PC はすでにピークを過ぎ、次の機器に移り変わる時が来ていることを疑う余地はなさそうです。ソーシャルなネットワークの普及と、iCloud のようなクラウド処理の実用化(クラウドに関しては当面はまだパーソナルな領域が主流でしょう)が見えてきたこと、書籍の電子化が更に進み(日本は取り残されそうですが)、個人的な殆どの日常の処理はもう PC を必要としない時代となってきました。

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上の図の左側は、最近の動きをもう少し細かくみたものですが、PC のフラット化に対して伸びているのは、Android Phone, iPhone, iPad, Android Tablet であることが分かります。残念ながら(?)Windows Mobile は伸び悩んでいるようです。右側の図は US におけるスマートフォンのインストール数を表したものですが、経営再建を急ぐ RIM の姿と伸びない Microsoft の状況に対して、Android と Apple の成長がはっきりと分かります。

では、スマートフォンのプラットフォームの変化はというと、次のような図になります。

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かつては最強を誇った RIM の Blackberry ですが、そのシェアーの低下は止まりそうもありませんね。Apple の iOS は全体量が急激に増加しているなかで一定の%をしっかりと維持しています。つまりこれは売れ続ているということですね。そして、極めて拡大基調にあるのが Android ということです。Android には多くの機種が含まれ、そのシェアーはそれら全ての合計ですから、飛びぬけてこの機種が売れているということは分かり難いですが、全体的には Android を搭載したスマートフォンが急激に増えているということは間違いありません。

では、PC の世界のプラットフォームの変化はどうなっているのでしょうか?
以下の図で分かるようにここでも大きな変化が起きています。

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圧倒的な強さを誇った WinTel つまり Windows + Intel コンパチ CPU のシェアーがついに 2007年頃から下がり始めました。Apple の Mac の快進撃と Android 端末の普及が Windows の支配を崩し始めていますね。もちろんこれによって直ぐに Microsoft が潰れたりすることはあり得ませんが、しかし、ついにそのような時が来るかも? と思わせてくれるチャートですね。

次の図は Microsoft の売り上げに占める各事業の割合を示しています。

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Online Service はやはり奮いませんが、Windows からの収益もほぼ飽和状態となり、今後大きく伸びていくような材料は Xbox のようなエンターテイメントしかないように見えます。Microsoft の強さは企業市場においてもパーソナル市場においても、そのプラットフォームを完全に押さえていることに起因しています。しかしそのプラットフォームのシェアーが下がり始めると企業規模の大きさが逆に大きな負荷となって苦しくなる可能性も出てきますね。

2012年には Windows 8 がリリースされますが、Windows 8 はその基本コンセプトがタブレット向けに構成されていますので、さて、従来の PC ユーザーが果たして Windows 8 に乗り換えるのか? 私はそれは殆ど無いと見ています。また、新規の PC へのプレインストールで Windows 8 が広がることは間違いありませんが、それが Android や iPad のようなタブレットにシェアーを取られて期待どうりに PC そのものの販売が伸びないことにでもなると・・・今年の年末にはこれまでにない状況が見られるかも・・知れませんね。

ただし、これから伸びるであろう分野のひとつに Ultrabook というのがあります。これは Apple の Mac Air のように薄く・軽く、かつタブレット機器のように使えるもので、インテルが新しいマイクロプロセッサー市場を作るために提唱したものですね。この世界で Windows が最後の意地を見せることが出来れば、シェアーの低下を食い止められるかも知れません。

注目の機種は、

HP Envy 14 Spectre

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Samsung Series 9

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Lenovo ThinkPad U430u

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Acer Aspire S5

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Lenovo IdeaPad YOGA

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などがあります。

でも私の注目は、Asus Zenbook だったります。

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しかし、本命はそれでも、ASUS Transformer Prime TF201 かも!

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これまでの図体のでかい PC はもう家庭からは無くなり、PC が残ったとしても Ultrabook のようなものに変わり、パーソナルな情報は殆どスマートフォンや iPad のようなタブレットで使われることになる日がもう来たということですね。

そうすると従来のような PC (ノートPC も含めて)は単体での計算能力を求められる工学系や CAD/CAM のような世界にだけ残る特殊な機器となるのでしょうかね。そうかも知れませんね。何かと世界が変化しそうな 2012年ですから、この世界も今年は大きく様変わりするような気がしています。


 
  
posted by monoya_kihara at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

ついにあの「コダック」が・・・惜しいなあ

IT関連のニュースや、投資家情報などでは昨年から何度も言われてきましたが、ついに米国の一般のニュースでもコダックが近く破産申請を出すようだと報道されています。感覚的には「惜しいなあ・・」と思いますが、やはり経営は厳しいというのが実感ですね。

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フィルムメーカーとして世界に君臨した記憶はまだまだ消えていませんが、デジタル化の波に呑まれて現在の姿を維持することは出来なくなってしまったということですね。イメージセンサーなどまだまだ素晴らしい技術がありますがこの先はどうなるでしょうかね。

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「コダック」は「KODAK」と書きますが、これは創業者のイーストマンが考えた名前のようです。「KODAK」を商標登録したのは 1888年ということですから、技術の分野で言うならば歴史の長い伝統的企業ですね。何よりも写真の世界で「コダック」が果たした功績は計り知れないものがあります。

フィルムをロール形状にして連続撮影が出来るようにし、カメラを一般大衆が利用できるまで実用化したのは「コダック」です。そして自身を衰退に追い込む原因となるデジタルカメラを発明したのも、「コダック」ですね。私たちが日常慣れ親しんでいる写真の世界は「コダック」によって創られたとも言えるでしょう。


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少し前に家の中を整理していたら昔買ったままで使ってない「コダック」のフィルムが出てきたりして、時代の流れ、技術の変化は大きいなあと感じました。
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「コダック」社が保有している写真や関連する技術特許は膨大にあり、今後はその特許技術がどれ位で売却されるか、どの会社がその特許を買い取るか・・・、という方向に興味が移るのでしょうが、技術開発そのものはやはり開発者の閃きと積み重ねた努力の結果でありますから、何時ら高く売れたとしても「わが子が売りに出される」ような悲しさがありますね。それでもそうした過去の努力が社会に還元され、沢山の人(というか殆ど全世界の全ての人・・何十億人)がその発明によって楽しい生活を得られたということを私たちは知っておく必要があるでしょう。

世界がグローバル化して、何でもかんでも「金」で計算される社会になってしまいましたが、技術を作った会社やエンジニアがもっと世界で評価されるようにならなければ、人間の未来はもっと殺伐としたものなってしまう様な気がします。

もちろん技術だけがあっても生きてはいけませんので、企業経営とのバランスがうまく取れることと、時代の変化をしっかりと捕まえること、時代に合わせて自分自身を変化させられること、その中でも変えずに維持し続けるものを見極めること、などなど私たちは常に成長するが故に自らを変えるという努力を忘れないようにしなければなりませんね。

日本企業の元気が出ないように見える今日この頃ですが、「コダック」の例を「対岸の・・・」にしないように変えるべきは変える、世界を見る、変化を見る、ということを心がけて行きたいと思います。


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posted by monoya_kihara at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ものづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする